教育費は「投資」である

Uncategorized

その理由と賢い支出の考え方

FIREを達成する前に私達が家計を見直す中で、一つ大きなテーマとなったのが「子どもの教育費」でした。教育費は家族の中でも大きな支出項目の一つですが、これを「単なる消費」と捉えるのか、それとも「未来への投資」と考えるのかで、意識や取り組み方が大きく変わります。

今回は、FIRE済みの我が家で子どもの教育費を「投資」として捉える理由と、教育費の使い方で気をつけるべきポイント、我が家の具体的な実践例をご紹介します。


なぜ子どもの教育費は「投資」なのか?

「投資」とは、将来の利益や価値を得るために、現在の資源を投入する行為です。この考え方を教育費に当てはめると、子どもに学びや経験の機会を提供することで、以下のような将来的なリターンが期待できます。

(1) 知識やスキルという「資産」になる

教育を通じて得られる知識やスキルは、将来のキャリアや人生を支える重要な資産です。学校での学びはもちろん、習い事や特別なプログラムなども、子どもの可能性を広げる大きな武器となります。

(2) 自信と自己肯定感が育つ

教育への投資は、子どもに「自分は価値がある」という感覚を持たせます。親が学びの機会を提供することで、子どもは自分の成長に対して前向きになり、挑戦する意欲を持つようになります。
それに自信を持てばモテます。
いや、モテるって凄く大切ですよ!

(3) 金銭的な成功につながる

高い教育を受けた人々は、一般的に収入が多く、安定した職業に就く可能性が高いという統計があります。これは教育が経済的なリターンを生む「投資」として機能することを示しています。
将来ニートになったら養育費がかかり続けます。
子どもが将来高給取りになったら毎月お小遣いをくれるかもしれませんよ?

(4) 家族全体の幸福度が上がる

教育費を適切に使い、子どもが成長し成功する姿を見ることは、親である自分達にとっても大きな喜びです。これはお金以上の価値を持つ「感情的リターン」と言えるでしょう。


教育費を「投資」として考えるポイント

ただし、教育費がすべて「良い投資」になるわけではありません。投資にはリスクとリターンがあるように、教育費も使い方次第でその効果が大きく変わります。以下のポイントを押さえて、賢い投資を目指しましょう。

(1) 長期的視点で考える

教育の効果はすぐに現れるものではありません。子どもが成長し、学んだことを活用するまでには時間がかかります。そのため、短期的な結果に焦るのではなく、長期的な視点を持つことが重要です。
短期的に結果は出なくても、長期的に見てリターンが得られれば良いと考えましょう。
教育はインデックス投資や高配当投資と同じで20年以上にわたる長期投資です。株価の上下で一喜一憂する短期投資ではありません。

(2) 子どもの個性や興味を(一応)尊重する

教育費を効果的に使うには、子どもの個性や興味を理解することが欠かせません。リターンだけを考えて一律に高額な教育を施すのではなく、子どもに合った学びの場や環境を選ぶことが大切だと思います。
ただ、子どもがやりたい事を何でもやらせるのも違います。子どもがやりたくて親もやらせたい事にコストをかけましょう。

(3) コストパフォーマンスを意識する

高額な教育プログラムや私立学校に通わせることが必ずしも最善とは限りません。公立の学校や無料のオンライン教材など、コストを抑えながら質の高い学びを提供する方法もたくさんあります。
部活動が最たる例です。小学校時代は週一回の「習い事」に結構お金がかかりますが、中学校の「部活」はほぼ毎日あるのにあまりお金はかかりません。コストパフォーマンス最高です。うちの子供たちを毎日熱心に指導してくれた顧問の先生には感謝しかありません。
我が家では「絶対に体育会系部活に入らないといけない」がルールです。

(4) 親自身の教育も忘れない

親が学び続ける姿勢を見せることは、子どもにとって最良の教育の一部です。親が知識やスキルを高めることは、子どもにもポジティブな影響を与えます。
FIRE済みだと時間に余裕はありますから、私も旅行用に英語や台湾華語等を勉強中です。投資や節税についてもある意味毎日のように勉強していますね。
もちろん、私自身の教育にはお金はかかっていません。効率が良いとは言えないでしょうが、語学や資格の勉強もインターネットで無料で出来ます。良い時代になったものです。

(5)家庭内教育

親が今までの人生で学んだ事を子供に教えるのもまた教育です。
家族で話をする時間がたくさんあるというのがFIREの利点でもあります。
我が家では毎日の食卓を中心に色々な事を家族で話します。
学校では教えてくれない投資の事、税金の事、政治の事・・・
子ども達の人生に少しでも役に立つ事を望んでいます。


教育資金の準備方法

教育資金は生活費とは完全に別に計画的に貯めていくのがおすすめです。
「投資」ですから、生活費から余ったお金を投資にまわすのではなく、先に額を決めてしまいたいですね。

(1) 学資保険

子どもの教育資金を貯めるための貯蓄型の保険です。毎月決まった保険料を払い込み、契約時に決めたタイミングで進学祝金や満期保険金を受け取ることができます。大学入学時の18歳に設定するのが一般的でしょうか。
自動的に引き落とされるので積立感覚で無理なく教育資金を準備できます。また、契約者である自分に万一のことが起きた場合にも子供は教育資金を受け取ることができるので安心です。
デメリットは、何かあって解約した時には元本割れしてしまう所ですね。

(2) 投資

教育資金を投資して教育資金を確保します。少ない金額で教育資金を確保できる可能性があります。
ただし、リターンも大きいですがタイミングによっては元本割れのリスクもあります。
「お父さん、投資に失敗しちゃったから大学は諦めてね・・・」

(3) 貯金

シンプルに貯金です。これも生活費とは別の口座にしておきましょう。
メリットは簡単だという所。目標額になるまでコツコツと入金するだけです。
デメリットはうっかり多用途へ流用してしまう事があるという所。

(4) 教育資金贈与

子どもや孫の教育資金専用口座を作り贈与するシステムです。1500万円まで贈与税がかかりません。
この口座のお金は教育資金としてのみ使用でき、それ以外の用途や余った時には贈与税がかかります。
手続きが面倒くさいですが、貯金より拘束力があり他用途への流用が心理的にもしにくいです。
教育資金贈与は余程高齢でもない限り、親がやるメリットはありません。
資産に余裕のあるおじいちゃんおばあちゃんの「孫の為の教育資金を出したい!」という望みを叶えるシステムだと思って下さい。相続税対策にもなりますし、申し出は有難く受け取りましょう。
実は我が家はこれも活用しています。


教育費の投資で気をつけたいこと

(1) 見栄に左右されない

他の家庭の教育費や学校選びに影響を受けすぎないよう注意しましょう。家族の価値観や子どものニーズに基づいた選択をすることが大切です。
よそはよそ。うちはうち。
です。

(2) 子どもに過度なプレッシャーを与えない

教育費を「投資」と考えると、「リターンを得なければならない」という意識が強くなりがちです。これが子どもへの過度な期待やプレッシャーにつながらないよう注意が必要です。

(3) 節約しすぎない

教育費を抑えすぎると、子どもに与えられる機会が制限される場合もあります。必要なところには惜しまず支出するバランスが大切です。


まとめ

子どもの教育費は、未来への「投資」として捉えることで、単なる支出ではなく、家族全体の成長を促す重要な要素となります。親として、どこに投資するかを慎重に考えながら、子どもに豊かな学びの機会を提供しましょう。

教育はお金だけではなく、時間や愛情といった形でも行える「総合的な投資」です。私たちも引き続き、家族全員で学び合い、成長し続ける生活を大切にしていきます。

皆さんも、ぜひ「教育費をどう捉えるか」について考え、子どもたちの未来に最適な投資を見つけてみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました