親に心配をかけずにFIREを宣言する
これからの働き方や暮らし方を親に話すとき、どうやったら納得してもらえるか悩むこともありますよね。特に「早めに仕事を辞める」や「貯金や資産運用で生活する」という考え方は、親世代にとって少し馴染みがないことも多いです。
私自身が一番苦心したのは、家族や会社や嫁実家ではなく、私の実の親に対する説明でした。完全に独立していて離れて暮らしているとはいえ、親にとっては私はいつまでも子供・・・
今回は、親に心配をかけずに伝わりやすい説明の仕方をお伝えしたいと思います。
親世代が気にするポイントとは?
親がFIREの説明を聞くと頭の中にこんな心配が浮かぶことが多いのではないでしょうか。
- 「早く仕事を辞めて生活は大丈夫なの?」
仕事を定年まで続けることが当たり前だった世代にとって、「働かない期間が長い」というのは少し不安な響きです。 - 「資産運用って危険じゃないの?」
投資があまり浸透していなかった時代を生きた親世代には、「資産運用」と聞くと「ギャンブルみたいなもの?」と警戒されることがあります。 - 「生活費はどうするつもり?」
具体的な生活費や計画を話さないと、漠然とした不安を抱かれることが多いです。
親に説明するときのポイント4つ
1. 専門用語を使わないでシンプルに伝える
親にとって聞き慣れない言葉は、それだけでハードルが高く感じられてしまいます。「FIRE」「アセットアロケーション」などのカタカナ用語は避け、できるだけ優しく伝えましょう。
2. 将来の目標をしっかり伝える
ただ「仕事を減らしたい」という話だと、どうしても誤解されがちです。「なぜその暮らし方を選ぶのか」「どんな未来を目指しているのか」をしっかり伝えましょう。
3. 数字で具体的に安心感を与える
親世代にとっては、計画がきちんとしているかどうかが大事なポイントです。生活費や収入について、ざっくりでも数字を示すと、納得してもらいやすくなります。
4. 「完全に仕事を辞めるわけじゃない」と伝える
親にとって、「全く働かない=不安定な生活」と捉えられることもあります。孫への教育的な影響を心配するケースもあります。
「副業を続ける」や「好きなことを仕事にする」という計画を話すと、安心感を与えやすいです。
特に「副業をまるで毎日働く本業のように説明する」のも効果的だと思います。
私自身の両親への説明
- 本業(製造業サラリーマン)を辞めて、副業(不動産管理)と投資をする生活になった
- トータルの収入は減ったけど、豪奢な生活をしなければ大丈夫な収入と蓄えはある
- 子どもの教育資金は貯め終わって完全に別にしている
- 会社ではなく家で仕事するだけで平日仕事、土日休みの生活リズムは変わらない
- 通勤時間が無くなるし、労働時間は短くなるし、休みも取りやすい
- 上手くいかなかったらまたサラリーマンとして働く気はある
と説明しました。元々副業や投資をしていた事は言ってあったのと、副業の会社(マイクロ法人)の社員(役員)という立場ではあるので説明しやすかったです。そういう意味でもマイクロ法人を持っていて良かったと思います。
うちの親はごく普通のサラリーマンとしてしか働いていないので自営業や副業に関する知識は全くありませんから、「大手企業から給料は安いけど仕事が暇な零細企業に転職した」くらいの感覚だと思います。まあ実際の平日毎日やってる仕事と投資というのは「スポーツジム通いとPCで情報収集」がメインなんですけど・・・間違ってはいないと思います。
新型コロナの流行で自宅でのテレワークが一般的になっていたのも助けになりました。
貯金額や投資の詳細についてはあまり話はしていません。聞かれたら説明する準備はあったのですが、うちの親は全く気にもしていませんでした。
親の心配ポイントに対する回答
説明するときには、親の心配には必ず回答を用意しておきましょう。
親が心配しそうなポイントと対応例
そんな生活で本当に大丈夫なの?
そうだよね、普通はそう思うよね。でも、事前にちゃんと計画を立てて準備しているから安心してほしいんだ。
投資って怖いイメージがあるんだけど…
リスクが高いことはやらないようにしていて、分散投資で安定した方法を選んで運用しているよ。インフレすれば、日本円で全額持っている事もリスクなんだ。
働かないで暇にならない?
副業や趣味を通じて、毎日やることはしっかりあるよ。
ここは親に限らず知人の疑問に対する回答にも使えますね。
むしろ親が心配
実は、親への説明でもう一つ心配しないといけないポイントがあります。
それは親が「うちの子は大金持ちになった」と勘違いしてしまう事です。そうなると必要以上に派手な生活をして、私達の所にお金の無心が来たりするかもしれません。それはそれで大問題ですね。安心させる為に話を大きくしないようにも気を付けましょう。
また、親の資産状況を把握するというのもFIREの前段階として大切な事です。その上で相続税対策や節税策で出来るアドバイスがあればしてあげた方がお互いに得ですし理解も進みますね。
まとめ
親にFIREという新しい生き方を説明するときは、「専門用語を使わず」「具体的な数字で安心感を与え」「隠居みたいなリタイアではないことを強調」するのがポイントです。親の価値観を尊重しながら、自分の計画や思いを優しく伝えることで、少しずつ理解を深めてもらいましょう。
きっと親も、「新しい挑戦を応援したい」と思ってくれるはずです!
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